【マレーシア生活】子どものドリル:常識ってやっぱ違うよね
今日はLockdown前に本屋さんで購入した子どもたちのドリルの内容について紹介したいと思います。
7歳兄助用と5歳ネーネ用に購入したドリルなのですが…子ども用のドリルでも国が違えば大人でも知らないことが書いてあったりするんだな、常識ってやっぱり国ごとに地域ごとに違うよね、と感じたお話です。
- 本屋さんで買ってきたドリル
- 4歳の英語:出てくる食べ物に戸惑う
- 4歳の算数:もう足し算引き算
- 7歳の英語:日本で言うなら中学生レベル(20年前の)
- 7歳の算数:まず問題文の英語が難しい…
- 7歳の理科:あれ?1年生でもこんなにやるの?
- 異国のドリルはなかなか面白い
本屋さんで買ってきたドリル
日本でも幼稚園~小学生くらいまでの問題集みたいなドリルが売っていますが、マレーシアの本屋さんでももちろん売っています。
日本だと幼稚園向けだと「ひらがな」とか「すうじ」などの国語や算数の基礎となりそうなものや「めいろ」や「まちがいさがし」などゲーム的な内容を通して鉛筆を持つことなどに慣れさせる…というようなものがあるかと思います。
そして小学生になると「国語」や「算数」、最近は「英語」なんかもあるんでしょうか。そして学年が上がってくると「理科」も並んでいたなぁと記憶しています。
マレーシアの本屋さんは、まず並んでいる本が英語・マレー語・中国語と3か国語があります。スリアKLCC内にある紀伊国屋だと日本語の本も並んでいますが、それはかなりレアケースで、大抵はもちろん日本語書籍は並んでいません。
今回5歳ネーネには、英語での勉強にまず慣れていないので年齢を下げて4歳用のEnglishとMathを用意しました。
7歳兄助は既に学校で英語での学習にずいぶん慣れているので、6-7歳用のEnglishとMathとScienceを用意しました。
いずれも1冊の値段がRM3.5(100円未満)と格安でびっくりです。
ちなみにネーネ用に買ったドリルの同シリーズはこちら。ご覧になるとわかるように「マレー語(Bahasa Malayu)」や「中国語」もあります。そして小さい年齢でも既に「Science」もあります。
兄助のドリルの同シリーズはこちら。こちらは更に細分化されて、マレー語の「マレー語」「算数」「理科」、そして英語の「英語」「算数」「理科」、で中国語の「中国語」「算数」「理科」と3言語でそれぞれ分かれているようです。
言われてみれば当然のことながら、日本だと基本的に日本語しかないので目から鱗でした。
4歳の英語:出てくる食べ物に戸惑う
内容はもちろん難しいわけではないのですが、問題文はそのまま英語で読んでももちろんネーネは理解してくれません…。CircleとかColourとかを聞き取って「丸すればいいんでしょ」とか「色塗るのね」とわかってくれることもありますし、図を見れば何となくわかるものもあるのですが、一つ一つ横で説明が必要になります。
あとはこの国では常識的な果物や食べ物も、まだ移住してきてさほどたっていない私たちにはわかりにくいものもゴロゴロしています。
こちらの写真。1の絵の内2つの果物はMがつくとわかっているので「マンゴスチン(mangosteen)」「マンゴー(mango)」なんだろうなとわかりますが、ただ単純に果物の名前を書けとか言われたら無理だったかも。
ちなみにもう一つの果物は「ランブータン」でしょう、多分。
2の絵もわかりにくいですが、「グレープ(grape)」と「グアバ(guava)」がGで残りの一つが多分「ドリアン」…多分?「ジャックフルーツ」はもっと大きいと思うし…。
3の絵は「パパイヤ(papaya)」と「パイナップル(pineapple)」、そして「レモン(lemon)」なんだろうと思われます。
この国のお祭りも多少分かってはきたけど、うちの子に「ディパバリ」や「ハリラヤ」のスペルはかなり厳しいなと感じてしまいます。この国の4歳児には当たり前なのかな。
4歳の算数:もう足し算引き算
日本だと小学校1年生でやり始める足し算引き算が、既に4歳のドリルに出てきます。
まぁもちろん日本の4歳児だってできる子はできるのでしょうけど、、結構飛ばしてくるな…と身構えてしまいます。
現に5歳ネーネは、私たちが特に子どもの教育に熱心でないこともあり「数が数えられればいいかー」位の感じなので「引き算って何?」という感じでした。
とはいえ、まだ両手で計算できる範囲なので、例を使いながら具体的に示せば理解できるので問題ないのですが。
7歳の英語:日本で言うなら中学生レベル(20年前の)
7歳、小学校1年生だし、まだ易しいよねーなんて思っていたら勘違いでした。
少なくとも20年前中学生だった私が学習した英語と同じくらいのレベルでした。
英語の文章を読んで理解するのはもちろんのこと
簡単な文ではありますが、英作文もします。
実のところ英単語も「crocodile」とか、私も読むことはできても正しい綴りには自信がなかったし…。
兄助はきっと私よりも英語がうまくなるな、と思いました。まだしばらくは負けないように健闘しますけど。
7歳の算数:まず問題文の英語が難しい…
この算数ももちろん英語で書かれているわけなのですが…
兄助には辞書を買ってやったので、基本的に知らない単語はそれで探して調べて自分で勉強するように言いました。
ところが、上の写真の問題文…Ascending orderとDescending orderとあるのですが、小学生用の英和和英辞典にはそんな単語は載っていないのです…私も初めて聞いたし。。
ちなみに買ってあげた小学生用の英和和英辞典はこちら↓
オールカラーで面白いコラムなんかもあり、読みやすそうで楽しそうでいいなぁと思って買ったのですが…。残念ながら事足りず。
仕方なくジーニアス英和辞典を購入しましたが、こちらはやっぱり字も小さいし、そもそも説明文の漢字が読めなかったり言葉が分からなかったり…辞書を使うって難しいです。
算数自体の内容としては
- 100までの数
- 足し算(ひっ算、繰り上がりもあり)
- 引き算(ひっ算、繰り下がりもあり)
- 分数(4分の1はone over fourという、図を見てこれはthree over fourだとか。分数の計算はなし)
- お金(もちろんマレーシア通貨。RMとsen)
- 曜日や月(これも算数。Monday・Tuesda…とJanuary・Febrauary…とそれぞれつづりと並びを覚える)
- 時計
- 長さや大きさの比較(どっちが大きい、AはB3つ分と同じ重さとか)
- 形(Cube・Sphere・Cylinderなど立体とCircle・Rectangle・Triangleなど平面)
と、多少日本の小学校とは前後するところがあれど、すごく進んでいるわけでもないし遅れているわけでもない感じ。
ただ、日本語で算数を勉強してきて英語で算数を勉強してきていない私からすると、ちょいちょいつづりの分からない単語もあってハードでした。兄助も英語に苦戦していた様子。
7歳の理科:あれ?1年生でもこんなにやるの?
日本の小学1年生だとそもそも「理科」という科目がないのでちょっと戸惑ってしまいます。似た感じなのは「生活」の一部とかでしょか…。
もちろん、ここマレーシアのインターで1年生として勉強をしているので兄助は授業で習った部分ももちろんあるのですが…8月はじまりの学年なので、まだ1年終わっていないので習っていないところもあり、そしてシンガポールからの帰国での自主自宅待機とLockdownのせいで受けられていない授業も多少あり「ナニコレ?」という部分も多々ありました。
まぁ仕方ないので、そういう部分は後回しにしておきます。
内容的には
- 理科室での正しいふるまい(薬品を持っているときに押さないとか火で遊ばないとか)
- 生物と無生物の分類
- 動物の特徴(生きるのに必要なものとか動物の定義とか動物の種類とか)
- 感覚(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚について)
- 動物の体の部分の名前(角hornとか甲羅shell、くちばしbeak、触角antennaなど)
- 植物の特徴や各部位の名前(茎stemとか葉leaf、根っこrootとか)
- 植物の種類
- 磁石(S極とN極について、磁石につくものつかないもの)
- 水の浮力(水に浮くもの浮かないもの)
- 自然の名前(山とか谷、丘、海岸、湖など)
など、もちろんまだ7歳用なので大人には十分対応できる内容でしたが、やっぱり日本語で理科を勉強してきて、英語で理科を勉強してこなかった身としては色々単語が新発見でした。
あとは植物!
マレーシアでは常識的に皆知っている植物なのかもしれませんが、やはりマレーシア歴8か月程度の私たちには難しい問題でした…。そりゃネットで検索すれば一発ですけど。既知ではなかった。
異国のドリルはなかなか面白い
内容に多少の違いがあるのはもちろんですが、出てくる問題の内容も国によって違うというのが面白いです。
出てくる食べ物が南国フルーツ満載で見分けがつかなかったり、日本人としては見慣れない植物が色々出てきたり、マレーシアの独立記念日は何月でしょうか?とかマレーシアでは常識でも異国人にはわからない分からない…。
でもそんなドリルを見ていると、日本で使っていたドリルも当然のように載っていて当然のように私たちが知っていた問題も、実は日本の中だけの常識だったんだなと思い知らされます。
こうやって当然の顔をして小さいころから「これくらい知ってるよね?」と繰り返し聞くことで「常識」というものが出来上がっていくんだと感じました。
何で知らないの?え?常識じゃん!
って思うこと、時々ありましたが、それも自分の思い込みに過ぎないんだということをマレーシアのドリルから学びました。あとは知らなかった英単語。
もし機会があれば海外でその国の子ども用ドリルを見てみると面白いその国の常識に出会えるかもしれません♪