3児の母 マレーシアへ行く

7歳 6歳 2歳 ワンオペ助産師ママ2019年夏からマレーシア生活開始(帰国済)

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【クアラルンプール生活】訪問母乳マッサージ

 ※現在、本帰国してしまったため訪問母乳マッサージはお受けしておりません。メール上での相談や電話相談はお受けいたします。お問い合わせからご連絡ください。      2020年7月13日追記

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私自身マレーシアに来てからうっかり忘れそうになっていましたが、私は日本では助産師としてバリバリ働いてきたのでした。
退職してから4カ月弱、マレーシアに来て3か月、腕が落ちていないか心配でしたが何とか助産師としての腕を発揮してきました!

 

助産師の腕一本でできること

私自身忘れそうになっていましたが、私は10年都内の病院で、時短をとりつつも働き続けた助産師でした。

 

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 その10年間の職歴で手にしたもの、ここマレーシアに持ってこれたものがあります。

それは知識と乳房ケアの手技。

ベテラン助産師さんや、助産院の助産師さんなんかは更に腕一本でお産の介助までして見せますが、まぁ私にはバックについてくれる病院や医師もいなければ、そもそも一人でやりきる力はありません。だいたい一人でやったら危ないし、普通一人でやらないしね。

ただ、乳房ケア、母乳マッサージは私も年間数百人のママさんたちのお胸をケアしてきた身なので、それなりに一人でやりきる自信があります。

以前ベテランの先輩から「母乳マッサージは実践を積むことでしか成長できないのよ。見た数で腕が上がる。1000人見たら一応一通りのことができるようになる。」と言われました。
確かに数年前から触って乳管(乳汁が出てくる管、出口)のどこに詰まっているのかがわかるようになりました。ピンポイントでその部分へのアプローチもできるようになり、集中するとまるで中まで見える気がしてくるほど!

多分、ベテランの先輩ほどになればもっと短時間で問題の部分を探り当てられるんだろうなぁ。

母乳ケア・マッサージでできること

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そんな私たち助産師の腕の見せ所の一つ、母乳ケア・マッサージですが対処できることは以下の通りです。

  • 出産直後の開通マッサージ
  • 母乳分泌を促すマッサージ
  • 新生児とママの授乳の練習のお手伝い
  • 母乳が過剰生産になってしまった時の排乳
  • 乳腺炎(胸が痛い、熱い、硬いしこりがある等)の処置
  • 乳口炎(乳頭が痛い)や白斑(乳頭に白い斑がある)の処置
  • 卒乳時の乳房ケア

基本的に問題が起きない場合、私たち助産師の出る幕はありません。産後直後に新生児とママが授乳に慣れるまでポジションの取り方などをお手伝いするくらいで、その後縁がなかったというラッキーな方もいます。

ただ、中には赤ちゃんが授乳になかなか慣れなかったり、ママの供給量と赤ちゃんの需要量のバランスが合わずにお手伝いが必要な方も珍しくありません。あとは、乳腺炎などのトラブルになってしまう方もいます。
そんな時には私たち助産師がお手伝いすることで、解決することがあります。

この乳房ケアはできる看護師さんや保健師さんもいるのですが、ベテラン助産師も言っていたように「胸を見てきた数で腕があがる」というくらい、経験がものをいう技術です。
大体大きい病院だと、新人助産師たちは学校で勉強してきたことを、病棟で産後すぐのママ達のお胸を借り、時には先輩の指導を受けながら、日々「産後すぐの胸」へのケア技術を研鑽していきます。そして数年たつと、今度は「産後すぐ」以外の「生後1か月」であったり「生後半年」であったり、はたまた「卒乳間近」のお胸のケアについても技術を習得していくのです。

私は自分自身も3人の子どもを母乳で育ててきたおかげで、病院でも家でも産後すぐ~何ならネーネは2歳半で卒乳だったので、2歳半の胸まで見てきました。もちろん、病院でも同じくらい長く吸わせているママ達のお胸も拝見してきました。

ママ達の胸は千差万別、そして赤ちゃんの吸い方も千差万別。ある程度技術を習得したとはいえ、まだまだベテラン助産師に比べたらひよっこ…と戒めてます。

クアラルンプールで訪問母乳マッサージ

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と、前置きが長くなりましたが、先日お友達のお友達が乳腺炎になってしまったというので、ご近所だったのと、幸い子ども達がいない間に行けそうだったので、急きょ訪問母乳マッサージをしてきました。

エプロンと体温計と使い捨てのゴム手袋と念のためカロナール(アセトアミノフェン)を持ってお宅訪問してきました。

幸い熱はそこまで高くなさそう、ただ乳腺炎になるとインフルエンザの時のように全身倦怠感や筋肉痛などが出るのですが、その症状があるため辛そう…可哀そうに。

上の子がママのそばに居たいので、アレコレおしゃべりしながらなんとか1時間で詰まっていると思われる箇所を開通させることができました。
あとは今後の生活の注意点をお伝えして終了。

あら、意外とちゃんとお仕事できた!と久しぶりの充実感でした♪

マレーシアの母乳ケア事情

マレーシアには実に色々な民族が混在しており、産後の過ごし方に関してもそれぞれ文化をもっていたりしましたが、どうやら「産後すぐは母体の回復に専念したほうが良い」というのは共通認識の様です。

日本は大抵産後5-7日入院、その後退院。
実家に里帰りしてじじばばの援助を受けながら産後を過ごすママもいれば、ここ数年は自宅に帰ってパパが有給もしくは育休をとって一緒に産後を頑張るというご夫婦も増えてきています。あとは産褥センターを使われる方もちらほらいらっしゃるな、という印象。

ここマレーシアでは産後アマさんという産後ヘルパーさん的なものも普及しているようです。マレーシアでは聞くところによると2-3日で退院と、アメリカやヨーロッパ圏と同じくらいスピード退院みたいです。そして退院後はヘルパーさんに家事育児一切をお願いしながら、体を回復していくようです。

とまあ、産後の体全体のケアは良いとして、母乳に関しては「母乳大事!」と推進しているようですが、どうにも訪問型のサービスは見当たりません。
今回マッサージした方も「病院に行けばあるようだけど、訪問はなくて」と言っていました。私も日本では病院内に来てくれるママ達のケアをしていましたが、正直体がしんどい時に子供連れて病院に行くのって余計にしんどいですよね…。

意外とここで訪問の母乳マッサージって需要あるのかも?と、仕事になるかも!と思っちゃいました。

クアラルンプール内で母乳マッサージが必要な方へ

大々的に宣伝できるほど出動できる時間はないのですが、子ども達がいない時間であれば母乳マッサージしに行くことができます。

もしお困りの方がいらっしゃったらお問い合わせフォームからご連絡ください。

都合がつけば、という頼りない感じではありますが、お役に立てるかもしれません。

 

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