【クアラルンプール生活】入院した話@プリンスコート
大晦日に骨折して1月をギブスで過ごした2歳チビ助。その最中にも肺炎疑惑になったりもあったのですが…
2月に入ってまた呼吸状態が急激に悪くなり、病院へ行き…今回は入院を免れませんでした。
その一部始終を。
- 急に努力呼吸
- Prince Court Medical Center
- 救急にかかる
- 入院することになる
- 入院病棟(小児科)での生活
- 1階・地下の売店など
- 退院していいことになった
- 入院@プリンスコートのまとめ
急に努力呼吸
新型肺炎騒ぎの中、鼻が垂れてはいるけど元気に過ごしていたチビ助が…突然努力呼吸激しく、眠れなくなってしまいました。
様子を見るも、翌日日中も改善の兆しなし…
肩や胸が激しく動きながら、ゼーゼー激しい音がでていたため、夫とスマホ上で相談して病院に行くことに。
かかりつけのひばりクリニックでも呼吸状態が良くないからこれは大きな病院に行った方がいいと言われ、検査も何もせず紹介状を書いてもらって、大きな病院へ向かいました。
Prince Court Medical Center
ひばりクリニックの先生から「プリンスコート」と「グレンイーグルス」の二つの病院を紹介されました。どちらも私立病院で設備が整っており、かつ日本語の通訳さんが常駐しているとのこと。
どちらでもよかったのですが、プリンスコートは全室個室だというので「そのほうがいいのかも?」と思い、プリンスコートに行くことに。
結果的にこの選択は正解でした。割とすぐにチビ助は元気になってしまい、病室内を走り回るので、個室で良かったです。なおかつ私以外の付き添いも何人でも泊まれる!みたいな雰囲気だったので、3人子持ちの我が家としては有難かったです。個室じゃないと、これは無理ですね。
よそのサイトで学んだことですが、マレーシアの公立病院は医療費が安いけど、待ち時間が長いし設備もいまいちとのこと。夫の同僚は子どもの喘息で夜間救急に行ったものの、診察を受けたのは結局朝だったという話も聞いて恐ろしくていけません…。
それに比較して、私立病院は値段は高いけど設備もそろっていて、比較的待ち時間も少ないという話を聞きました。
救急にかかる
書いてもらった紹介状を持ってタクシーでプリンスコートメディカルセンターの救急外来の受付についたのは17時前でした。
Receptionで何となく声をかけると「初めて?」と聞かれたので「It's our first time to come here.」と答え、紹介状を渡しました。
受診票を差し出されたので、それを埋めていきます。パスポートの提示も求められたのでチビ助のパスポートを出します。
書き終わると「そこらへんに座って待ってて」と言われました。
Reception近くの椅子には10人前後くらいいましたが、お会計も同じ場所なのでどれくらいの人が診察待ちをしていたのかはわかりません。しかし10分ほどで呼ばれました。
ナースのトリアージでした。先ほどの紹介状はReceptionで一応確認された後、返却されたのでそれも見せつつ説明したり、質問に答えたりしていきます。あとはバイタルや体重を測ったりしました。
そしてそのまま救急の中へ案内されました。
そこで他のスタッフ、医師に軽く診てもらい、彼ら同士で何やらマレー語で検査、処置の相談して、話が終わると「こっちに来て」と言われ、別の処置をする用のベッドへ案内されました。
この日は旅行先(マレーシア国内)で購入したマレーシア国旗柄のパジャマのズボンでちょっと恥ずかしい母。※チビ助は既に一丁前に自分の服は自分で決めます。大人の意見は聞き入れてくれません…。
しかも傍らには先日購入したMr.D.I.Yのトラック(Limited edition)。どんだけマレーシア好きなんだよ!って感じ…。
とりあえず指にspo2モニターをつけ、相変わらず肩で呼吸をしながらちょっと不安げなチビ助に持ってきた絵本を読んであげたりして次の処置を待ちます。
そしてX-ray、吸入、採血、鼻汁からインフルなどの検査などを次々しました。
採血&ルートキープの際にはそりゃもうギャン泣きで…「おぱーいおぱーい!!」と大声で叫んでいたので、ルートを固定した後に許可を得て授乳して落ち着かせました。
入院することになる
その後、医師からはっきりとした説明はないまま事務の方から入院の説明を受けました。デポジットRM3000で、退院時にデポジットと相殺してお会計を出すことなど説明を受けましたが、正直ちょっと元気になってきた風に見えたので入院しなくても…な気持ちもあり、あとは大きいお金の説明なのにちゃんと聞き取れないのが不安だったのもあり、そしてそろそろ夫が合流してくれそうだったのもあって「I want to talk with my husband. Actually, I have three children...」と何となく濁して、夫に聞いてもらうことにしました。
夫に合流してもらい、再度説明をお願いし、丁度医師もやってきて、軽く説明をしてくれ、夫から「入院一択でしょ」と言われて入院することになりました。どうやら新型肺炎ではないものの、感染性の肺炎か気管支炎か…という見立てな様子。
その後夫は受付の人に連れられて、パスポートやらクレジットカードやらを持って書類を書きに別室へ行き、RM3000のデポジットを払ってきました。
プリンスコートは全室個室でRM280〜もちろん我が家は280一択でした。
入院、しかも個室となるとチビ助の世話をお願いできる見込みがありません…。部屋に一人にしたらパニックになってベッドから転落、ルートの自己抜去なんて想像に難くありません…。
そうなると他の子どもをどうするか…
夫と相談して、兄助はスクールバスで行きも帰りも大丈夫なので多少心配ではあるけれど鍵っ子にすれば何とかなる。留守番も一応できます。
ネーネは送り迎えを親がしないといけないので、夫は時間的に無理なので、スクールをお休みすることにして、私と一緒に付き添い入院することにしました。
21時にようやく救急外来から病棟に移動しました。
程なくネーネと入院に必要な荷物を取りに一度帰った夫が上二人を連れて再来院しました。
入院病棟(小児科)での生活
この部屋、大人ベッドと子ども用コットの他、ソファベッドもあり。付き添い人数に制限はないので、兄助や夫もなんなら泊まってもいいとのこと。泊まらないけど
床が可愛い。流石小児科!そこそこの広さ。なんせベッド3つおける広さだし。
テレビが上の方についているのもいい。歩き回ってもテレビの前を横切るということがないし、子どもがテレビに近づきすぎるのも物理的に不可能で助かります。うちも上の方にテレビ貼り付けようかな?
シャワーとトイレも部屋内に付いている
ついでにアメニティもついています。
リンスインシャンプーとボディソープ、歯磨きセットとクシ、それとは別にプリンスコートの名前入りマグカップと1.5Lの水。水の横には電気ケトルあり。
バスタオル1枚とバスマットがシャワールームについています。
冷蔵庫もテレビももちろんフリーで使えるので、生活には一応困らない感じになっています。さすが、高いだけのことはある!
食事の時間はだいたい朝ごはん8時、昼ご飯13時、おやつ14:30(小児科だけかな?)、夕ごはん18:30でした。
初日の朝ごはんはこちら。
パンケーキ2枚のセットとトースト・ソーセージ・オムレツ・豆を煮たもののセット。
それにヨーグルトとフルーツ、オレンジジュースと紅茶のティーパック、ミロの粉がついています。
毎朝、水1.5L1本と新聞を届けてくれるので、水分補給にも困りません。
子ども用ご飯を二人でシェアさせました。朝は沢山食べる派ではない人達なので、これでほぼいけました。
昼はチキンカレーにチキンライス。
さすがにチキンカレーは辛いので私が食べます…が、二人ともご飯を食べたいというので、私はほぼご飯なしでカレーを食べる派目に。
おやつにはヤクルトとクッキー3枚。これは流石に足りないし、私も昼の分が足りなかったので、昼食後チビ助が昼寝をした隙に、1階の売店でおやつを買ってきました。
夕飯はサラダとツナトーストのセットとスパゲッティのセット。デザートはぶどう、よくわからないデザート。でも嫌いじゃない。
翌日の朝ごはんはフレンチトーストとナシレマ、ヨーグルト、フルーツ、リンゴジュースにしました。
前日の朝ごはんのオレンジジュースもでしたが、無糖です。正直甘さが足りない気がするけど、砂糖過剰なこの国ではそれでいい気がします。ヘルシー。
食事のメニューは、朝ご飯の前後におばさんがメニュー表を持って来てくれました。メニュー表は文字だけなので「何これ?」といったものもありましたが、パスタやサンドイッチなどわかりやすいものもあるので、一応大丈夫です。
入院翌日にはすっかり元気になったチビ助。調子に乗ってジュースをこぼし、着替えがなくなったので、姉の着替えを着ていましたが、看護師さんに「あれ?女の子だっけ?服貸すよ?」と言ってもらえたので、病院の病衣を借りました。カラフルな猫柄が可愛い。そして看護師さんたちに可愛がられ「morning」やら「OK」やら「Thank you」やら片言の英語をしゃべり益々可愛がられて調子に乗るチビ助…。
もはや母は入院する意味が分からず帰りたい。。
1階・地下の売店など
1階には売店やカフェ、お花屋さんがあります。
写真を撮り忘れてしまったけど、花屋さんにはおそらく出産祝い用のベビー用の素敵な服や小物なんかも売られていました。
どこにでもあるmyNEWS.com、コンビニです。パンやおにぎり、お弁当などの食事はもちろん、子どもの暇つぶし用の小さいおもちゃや大人用の雑誌なども置かれています。
そして謎なのはコンドームが置かれていること…。いえ、myNEWS.comにはいつもどこの店舗でもコンドームは普通に置かれているんですけど…さすがにここではしなくない?ここでは買わなくない?と思うんだけど…。わからない…謎。
KREATEという名のTakeoutのお店もあります。
メニュー表はこちら。なかなかおいしそうだし、値段も思ったほどは高くないので、ちょっといいなーと思いつつ、そこまではお腹がすいていないので買う気にはなれず。
先ほどのtakeoutのお店とはまた別にカフェもあります。こちらはパンやケーキなどがショーウィンドウに並んでいておいしそうでした。
地下にはレストランがありましたが、この日は残念ながら貸し切りで、一般の人は使えず。どうせゆっくり食べる暇はないので、いいのですが。
こちらもメニュー表を見る限りこちらもそれほど高くはない感じ。
退院していいことになった
入院翌日にはすっかり元気に病室内を走り回ったり、勝手に戸棚の中に隠れたりしてかくれんぼを始めるくらい元気になったチビ助。
先生にも「うん、もう退院でいいね」と言われたので、2泊3日の短期間で入院生活を終えることになりました。良かった良かった。
退院前日に医師に直接、健康保険の保険請求書と民間の医療保険の保険請求書の記入を害しました。やっぱり入っておいてよかった医療保険。
病院側の退院の準備ができたら、看護師さんが退院の説明に来てくれました。
- 点滴の針の抜針
- ネームバンドを取り外し
- 病棟で使っていた薬の残りの配薬(解熱剤と抗ヒスタミン薬)
- 今回の検査結果一覧と治療について書かれたサマリーの受け渡し
- 保険請求の紙を返却
- 次回外来受診の日、場所などの確認
- 退院手続きの説明
- 病院評価の紙の記入依頼
退院手続きについてですが、退院手続きの紙を渡されます。
それをもって1階、エレベーター降りて左側にあるAdmission&Dischargeの部屋へ行きます。
そこで自動受付番号発行マシーンがあるので、Payなどなんかそれっぽいボタンを押して番号を発行してもらいます。
番号が呼ばれたら、カウンターへ行き、病棟で渡された紙を渡しながら会計をするつもりであることを伝えます。
今回の入院費用は約RM5500でした。こちらから入院前に払ったRM3000のデポジットを差し引いて、約RM2500の入院費用をクレジッカードで支払いました。
次にAdmission&Dischargeカウンターの向かいにある薬局、pharmacyへ行きます。
こちらも番号札発行カウンターがあるので、そこで病棟で渡されて、Admissionカウンターでハンコを押してもらった紙を提出します。するとその紙と引き換えに番号札を渡されます。
こちらはAdmissionカウンターに比べると結構待たされました。チビ助が我慢できず走り回って、それを制止するのにかなり疲れました。
番号が呼ばれてカウンターに行くと、たっぷり薬を出されました。
病棟で渡された薬はほんの一部で、ここではさらに追加の解熱剤やら吸入のステロイドと気管支拡張剤、点鼻薬、抗生剤、鉄剤も出されました。採血でうっかり貧血が発覚してしまったためです。あぁもう…ふりかけご飯しか食べないから骨も折れるし、貧血にもなるし…。
正直、解熱剤やら吸入薬やらあとは吸入に使うチャンバーという機械など「既に家に
ある!」というものもあったので、それ返却するから少しでも安くしてほしい!と思ったのですが、薬局のおじさんには「もう会計終わってるでしょ?まぁ、持って帰んなよ」と言われ、諦めました…。
そして、病棟で渡され→Admissionカウンターでハンコを押され→薬局でもハンコを押された紙が私の手元に帰ってきます。
手間ではありますが、これを6階の小児科病棟に持って行って、ついでに病院評価の紙も提出してこれで退院手続きは無事終了です。
短くて長かった入院生活が終わりました。
入院@プリンスコートのまとめ
- クレジットカードや保険のカードとパスポートを忘れずに
- 入院のデポジットはRM3000
- 全室個室
- 個室はRM280~
- 少なくとも小児科病棟では家族5人で泊っても咎められなさそうだった
- アメニティは一応ついている
- 患児は服を貸してもらえる
- 食事は自分で選べる
- 毎朝、水1.5Lと新聞がもらえる
- 患児の面倒は基本見てくれないので、シャワーに入りたいとかカフェに行きたいなら、ほっといても大丈夫な大きさの子かもしくは子どもの昼寝中にするべし
- 日本人通訳さんは看護師さんにお願いすれば平日日中なら来てくれる
- 保険請求の書類は医師に直接お願いする
- 退院が決まったら退院時に出される薬で、これは要らない(家にある)というのがあれば早めに伝えておいたほうがいい
医療費についてなどはまた後日記事にします。