【海外移住】保険について再考する
保険はお守り、とは言いますが、かと言って莫大なお金をかけて家計を圧迫しては元も子もありません。
近々我が家の保険の事情が変わるようなので、海外移住における保険について再度よく考えてみたいと思います。
今までの我が家の保険事情
何度かこのブログで実際にかかった医療費を紹介し、その際にちょこちょこと我が家の保険事情についてお話していますが
- 夫が日本の会社から細々と給料をもらっている→給料から天引きで健康保険料を支払い
- 海外医療保険はビザなしのためかなりの高額になってしまうため現状無加入
- 家族それぞれ民間の医療保険に加入済み(入院・手術で給付あり、通院給付なし)
です。
そのため、ネーネの喘息であったり、チビ助の骨折であったり通院治療は
とりあえず全額自己負担→日本に帰って夫会社の健康保険に給付金請求
という流れになっています。日本であれば大人3割負担、子ども2割負担ですが、マレーシアの医療点数と日本の医療点数は違うので、実際には7~8割も帰ってこないと思ったほうがいい、という噂を聞いています。
そして入院の際には
とりあえず全額自己負担→健康保険の給付金請求+民間医療保険の給付金請求
となります。民間医療保険も使える感じになります。ただ、どちらも後から自分で請求という形なので最初は必ず全額自己負担な我が家です。
マレーシアの喘息通院・骨折・軽度の肺炎の通院もしくは入院は決して安くはないけどとりあえず全額自己負担が払えないほど高いわけではないので、今のところは治療費が発生するたびに給付金請求用紙を記入してもらい、それを集め、日本に帰ったら請求しようとため込んでいる状態です。
日本の健康保険の海外療養費は無制限に出るわけではない?
先日入院費用を記事にした際にid:TattaKaさんが「海外に滞在期間が長いと健康保険の保険料の返還ができない場合がある」ということを教えてくださいました。
これは一大事!
支払額の7~8割が返還されるわけではないと思いつつも、ちょとばかりあてにしていた健康保険が使えないかもというのは衝撃でした!ので、すぐさま国際電話をかけて確認しました!
結果↓
「治療を受けた日から2年以内の申請であれば保険料の返還ができます。それを超えると無効になります。海外滞在期間は特に関係ありません。」
と、有難いことに夫職場の加入している健康保険組合は、海外滞在期間には関係なく保険料の返還をしてくれることがわかりました。
ただし、申請には期限が設けられているのでうっかり忘れないようにしないといけないということもわかりました。
id:TattaKaさん、本当にありがとうございました!
確かに、TattaKaさんの言うように海外滞在期間が長いために、保険料が返還されなかった…という方のお話もここ最近聞くことができましたので、皆さんも自分の健康保険はどうなっているのか注意してください!
4月以降の変更点
さて、夫職場の健康保険は今後とも使えるーと思ったところ、事態が変わりました。
今年度一年間、わずかではあるけど健康保険料を天引きできる程度に日本の会社からもお給料をもらっていた夫。
しかし、次の1年…2020年4月からは無給で籍だけおいておくから、ということになりました。
えぇ…今まで日本の職場で実際には働いていないにも関わらずお給料をもらっていたことがそもそもラッキーではあったのですが、来月から無給か…(マレーシアで実際に働いている会社からはお給料をもらっています)ちょっとしょんぼり。。
なんて思っていたら、問題はそこではありませんでした。
給料が出ない→今までの健康保険に加入し続けるか?
加入し続けるなら自分で保険料を納めるように!
収入が減ってむしろ支出が増えるというお知らせ。
さて、どうするべきか…
我々に与えられた選択肢
じゃあ加入し続けて保険料を支払うかーというのは簡単ではありますが、お金に余裕のない我が家のことですから、やっぱり一度立ち止まってしっかり比較検討しないといけません。
我が家に与えられた選択肢は
- 日本の職場の健康保険料を自分で払って保険継続
→今まで同様、通院・入院のたびに請求書を医師に記入してもらい、帰国後請求
※支払額の7~8割返還される保証はなし。半分くらいだろうか??? - 海外医療保険に加入する
→日本で調べていた日本の保険会社の海外医療保険は年間1人約30万円で無理!でしたが、TattaKaさんが紹介してくれた保険や他の物を検討する
考えてみれば日本語でしか海外医療保険を検索していなかったので、英語で検索してみる(保険とか日本語でも理解しがたいのにわかるか不安だけど) - 無保険、全額自費負担でいく
→シンプル!
※民間の医療保険は加入したままなので、入院・手術の時には給付金がおりる
ここマレーシアに来て6か月。ちょこちょこと病院にはかかってきたので、それをもとに年間の医療費の予測を立て、それと保険料を比較していきたいと思います。
ただまだしっかり概算を出したうえで比較できていないのですが、現状見た限りではやはり日本の健康保険が一番優秀な気はします。
海外医療保険は1人ずつ加入して1人ずつ保険料を支払わないといけませんが、健康保険は夫本人が加入して保険料を支払えば扶養家族は何人いようと保険料は変わらずに一緒に加入できるので。(ということを今さっき知りました。)
5人家族の我が家はおそらく健康保険が一番格安で、海外滞在期間に関係なく通院・入院・歯科治療の保険料を返還してくれるのは有難すぎます。(実際にどれくらい返還されるかはさておき…)
つまり今までと同じプランで行く可能性大かな、と。やっぱりこれが我が家のベストなのだろう。
MM2Hが発行される暁には現地の医療保険加入が義務付けられているので、その時再度検討ということで。
おまけ:半年間での医療費
参考になるかどうかは不明ですが、我が家の半年間の医療費をずらっと並べていきます。
家族構成:父・母・7歳兄助・5歳ネーネ(喘息持ち・内服治療中)・2歳チビ助
※娘ネーネ以外は特別持病なし
- ネーネの喘息通院(初診)RM745.00
- ネーネの喘息通院(再診・薬2か月分)RM817.20
- ネーネの肺炎通院(検査・薬大量※喘息薬も)RM1195.30
- ネーネの肺炎通院(経過観察)RM110.00
- チビ助の骨折通院(初診・レントゲン撮影・ギブス)RM866.00
- チビ助の骨折通院(再診・ギブスまき直し)RM399.00
- チビ助の骨折通院(再再診・レントゲン撮影・ギブス除去)RM230.00
- チビ助の肺炎通院(初診・検査)RM453.70
- ネーネの喘息治療(薬減量)RM488.60
- チビ助の肺炎通院(紹介状記入)RM185.00
- チビ助の肺炎入院(2泊3日)RM5384.15
- チビ助の肺炎通院(退院後フォロー)RM107.60
- チビ助の骨折通院(最終フォロー)RM105.00
- 私の虫歯治療 RM200.00
計 RM11286.55
※予防接種代は含まず(マレーシアに来てから日本で受けそびれたのを受けた)
以上をRM1=26円で計算したとしたら29万3450円!日本で検討していた海外医療保険年間一人分相当だ!
入院の際に使用した民間の医療保険の給付金は8万円とわかっているけど、あとは健康保険でどれだけ帰ってくるやら…