【マレーシア生活】子どもの骨折
先日2歳になったばかりのチビ助が骨折しました。
それで結構おろおろしたので事の次第を書き綴っておこうと思います。
- 骨折…した?…しちゃった!
- 病院を探す
- 病院に電話してみる。予約が取れた!
- 診察→レントゲン→骨折確定→ギブス固定
- Quill Orthopaedic Specialist Centre Sdn Bhd
- 今回の医療費公開
- 子どもの骨折まとめ!
骨折…した?…しちゃった!
チビ助2歳、じっとしていられないお年頃です。
毎日あっちこっち走り回っては転び、そのくせソファやベッドなどにもよじ登っては飛び降りたり…危ないなぁとは思っていたのですがついにやりました。
Day0
夕ご飯の後、子どもたちがやいやい騒いでいる中チビ助はソファの上でぴょこぴょこ…からのダイブ!をしようとして失敗し、変な感じに右手をついて床に落ちました。
手をついたおかげで顔は打たなかったものの、腕を指さしながら「いたいの」と言います。
痛いの痛いの飛んでけーをしても、いつもなら「とんでったー」と遊びに行くのにちょっと渋い顔…しかし結局程なくして兄姉の遊びに混ざりに行って、その日はシャワー入って歯磨きして就寝。
Day1
翌日も朝から特に気にした様子はなくいつも通り過ごすチビ助。
昼過ぎに皆でKLCCパークへ久しぶりに行きました。が、遊びに行って早々にチビ助転倒。転び方はよくあるビタン!と全身で転ぶような感じだし、特に突起物とかもなかったので、またすぐに遊びだすだろうと思ったのに、ずーっとエグエグ泣いては抱っこをせがんできます。
結局30分くらい公園にいましたが、チビ助は全く遊ばずずっと抱っこ状態。
これにはちょっとおかしい?昨日と同じところを痛がっている気がする?
と不審に思いましたが、結局家に帰ると元気に遊びだしているし、痛がっている?と思った右手もふんだんに使って遊んでいるし、十分使えていました。
右手を気にしつつも結局その日も就寝。
Day2
やっぱり朝から特に気にした様子もなく元気なチビ助。
気のせいかなー?と思いつつ、この日は通常通りナーサリーへ。
元気に言って元気に帰ってきました。
しかし、帰宅後ネーネがチビ助の右手をぎゅっとつかむと突然泣き出しました!
やっぱりなんか変?
でも数分で泣き止んでまた遊びだす…大丈夫?
でもでもよく見ていると右手をあんまり使ってないようにも見える?
と違和感を持ち始めたところに夫が帰宅。事の次第を話して一緒にチビ助の様子を見てもらうと
「なんか…明らかに腫れてるよ。骨折してるんじゃない?」と。
↑こちらが問題の右手
↑こちらが大丈夫な左手
泣き止むし、遊んでるし、使ってるし、動いているし、骨折はないでしょ。とか思っていましたが、骨折でも使えるし、動くこともあるようです…。
骨折かも!と思ったら、急に不安が押し寄せてきました。
整形外科?病院?英語で説明?入院?手術?
曲がったままくっついちゃったら?数日放置しちゃったけど悪化した?周りの神経とかまで傷つけちゃっていたら?
怖い怖い怖い!
めっちゃパニックでした。。
病院を探す
一気にパニックになってしまった私の横で夫が病院を探してくれました。
骨折といえば整形外科。
ただしその整形外科の中にもさらに専門が細分化されています。腰・背骨・肩・手などなど…果たして整形外科ならだれでもOKなのか?
さらに問題があるとすれば年齢。
2歳は小さい。どこでも診てもらえるのかは不安があるところです。
あとは、骨折しているかを診断するにはレントゲン撮影をしないといけないのですが、レントゲンはどこでもあるわけではありません。
少なくとも最近お世話になっている「ひばりクリニック」にはレントゲンはなかったし、そもそも整形外科はない。
大きな総合病院に行けばレントゲンは確実にあるでしょうし、整形外科も小児科も併設しているところがあるでしょうから安心ですが、いかんせん総合病院は待ち時間が長いという噂。
小さい子どもを複数連れて、場合によっては1日がかりで待たなければいけないかもしれないのは非常に辛い…。
大学時代の先輩に整形外科医になった先輩がいたのでその先輩にも相談しました。
するとありがたいご助言が!
「腕の骨折なら2歳でも大抵の整形外科医なら診断可能なはず」
それなら後はレントゲンのある整形外科のクリニックを探すのみ!
夫が頑張って検索してくれましたが、日本語対応可能でレントゲンのある大きすぎず、かつ評判のよさそうな整形外科のクリニックは拾えず…
ならもう、私が英語で何とか頑張るしかない!と英語対応でレントゲンのある大きすぎず、かつ評判のよさそうな整形外科のクリニックを探し出してくれました。
日本人が多く住むといわれるモントキアラ近くのクリニックなので、日本語対応はなくとも日本人には慣れているかも?とうい期待も。
病院に電話してみる。予約が取れた!
明らかに腫れている右腕。そして2日目の夕飯からは完全に右利きの人だったのに左手でスプーンを持ち始めました。
小さいミニカーとかを右手に持つこともあるけど、明らかに右手の使用頻度が下がっている様子を見て「もっと早く気がついてたら!」と胸が痛くなりました。
と同時に、そんな状態なのに相変わらず走り回り、時に転ぶチビ助に「痛いなら大人しくして!」とハラハラし、イライラし…。
夫が病院を見つけてくれた時には既に外来の時間が終わっていたので、翌日朝に電話をして突撃することにしました。
Day3
とはいえ、電話して「完全予約制です。今日は無理」って言われたらどうしよう…とドキドキしました。
外来が空いた時間に電話し、
「I don't have an appointment today, but I want to see a doctor. May I visit a doctor today?」
と聞いてみました。相手からはどうしたの?と聞かれたので
「My littele son felt down from the sofa. I think his arm is fracture, maybe...」
と伝えるとそりゃ大変だ!と思ってくれたようで、専門の先生がいるから診てもらいましょう!11時半なら空いてるわ!と予約を取ることに成功しました。
今日診てもらえるかどうかがまず第一段階だったので、とりあえずクリア!
診察→レントゲン→骨折確定→ギブス固定
時間になってgrabタクシーで行きました。
ちなみにネーネには「今日は病院が終わるまで迎えに行けないから、いつもより遅いかもしれないけど我慢して!」と伝えてプレスクールに送り出しました。
兄助はまだ冬休み中なので、読みたい本でも持っていきなさいと指示して一緒に行きました。
11時半予約でしたが、11時に到着。
院内はパラパラと待合室に患者さんがいるくらいで特に混んでいる様子はありませんでした。
パスポートを提示して、住所やアレルギーの有無など簡単な問診票を記入して、あとはこちらから日本に帰った時に提出する用の健康保険請求用の紙を渡して、あとは時間になるのを待つばかり。
診察室に呼ばれたのはちょうど11時半くらいでした。
優しそうな顔の先生に、3日前にソファから落ちてその時腕をついたことを説明し、両腕を見せました。
先生一見しただけで
「骨折だね。泣かないなんて強い子だね。よし、レントゲン撮ろう。」
と非常にスムーズに話が進みました。
診察室を出て、しばらく待っているとレントゲン室に呼ばれました。
兄助には待合室でそのまま待っているよう指示して中に入ると、看護師さんに「妊娠してる?」と聞かれたので、してないと答えました。
妊娠していると答えたら、多分被ばく防止用のお腹カバーを装着されたみたいです。横に置いてあったから。
日本だと場所によってはレントゲン撮影中子どもが動かないように子どもを固定する専用の器具がありましたが、ここにはないようで…当然ですよね、ないですよね。
なので親が抱っこして押さえます。といっても力いっぱいぎゅっと押さえつける感じでもないし、そもそも親が抱っこしているので子どもも泣かず平和にレントゲン撮影を終えられました。
被ばくは多少したかもしれないけど、自分の子どものことだしね。
しばらく待った後に再度診察室に呼ばれ、
「うん、これ見て。ここが折れてるね。15度。」
と骨折確定。
「でも子供の骨っていうのは丈夫だから大丈夫だよ。3週間もすれば治るから。全然大丈夫。」
とOK、No problemを連発してくれて安心しました。
これなら入院や手術も必要なさそうだし、後遺症もなく治る可能性が高いようでよかったー。
そしてその場でギブスも巻いてくれました。添え木のような感じで濡らすと柔らかくなるシーネをチビ助の腕に添えて、形を整えてからガーゼでぐるぐる巻き。先生がそのままシーネの形が固まるまで持っていてくれました。
ギブスというと全体を繭のように包み込むタイプのを想像していたのですが、ここでは違ったようです。ただ、包み込むタイプはギブスを取り外すときに電ノコのような器具割っていくのですが、多分よくわからないチビ助には音も大きくて恐怖だったでしょうからこれで正解なのかも。
ギブスは1週間つけっぱなしで、シャワー時にはビニール袋などでカバーするよう指示されました。
それ大得意です!かつて私の仕事の一部にそれ、ありました!
1週間後に再度受診して、ギブズを取り外してもらい、2週間目に再受診、3週間目に再々受診して終診の予定と教えてもらいました。
また、ギブスをつけているけどナーサリーにも行っていいし、いつも通りに生活していいといわれて一安心です。
安静!とか言われてもできる自信がありません…。
Quill Orthopaedic Specialist Centre Sdn Bhd
今回お世話になったのがQuill Orthopaedic Specialist Centre Sdn Bhdという整形外科クリニックです。
モントキアラ、TTDIが比較的近いです。
ネット上で予約も可能ですが、私たちが夜にこの病院を発見して、翌日の予約を取ろうとするのはできませんでした。
電話ならウチのように当日予約もとれそうです。
レントゲン撮影が可能です。あとはその画像もCD-Rに焼いてくれました。
リハビリ室的なところがあり、多くのおじいちゃんおばあちゃんがその中に入っていくのを見ました。
そして今回お世話になったのはこちらのDr.Tai Kim Tengです。
私にもわかりやすいように簡単な英語で説明してくれましたし、子どもたちにも優しく接してくれました。
診察後に、健康保険請求用の書類を記入してもらったのですが、「僕はこれ日本語で書かないとダメかい?笑」と冗談を言ってくれるようなフレンドリーさ。
受付の人も看護師さんたちも皆子どもに優しく、ニコニコ接してくれるので安心できる病院でした。あぁ良かった。
今回の医療費公開
毎度病院へかかる度に公開していますが、今回も公開しておきます。我が家は海外医療保険は入っておらず今のところ100%自費診療で、日本に帰国してから日本の健康保険を請求する予定です。ので、公開している医療費は10割負担であることを念頭に置いてご覧ください。
- Registration / Follow-up / Admin fee RM10.00
- Consultation fee collect on behalf for Dr. Tai Kim Teng RM200.00
- Surgical fee collect on behalf for Dr. Tai Kim Teng RM315.00
- Procedure / Dressing fee - Nursing / Other Doctors RM35.00
- Xray - Forearm - Radiums / Ulna (2 view ) RM120.00
- Arm - Sling (Child ) RM25.00
- Splimt ( Medisplint ) #3" 15FT RM150.00
- Creap Bandage 7.5cm×4 RM6.00
- Natural Soothing Moisturiser (MOOGOO) RM5.00
計 RM866.00
でした。
こちらを日本語訳して更にRM1.00=26円として計算しますと以下の通りになります。
- 初診料 260円
- Dr.Tai Kim Tengの診察料 5200円
- Dr.Tai Kim Tengの外科処置 8190円
- 看護処置(多分?) 910円
- レントゲン(2枚分)3120円
- アームスリング(子供用)※三角巾 650円
- シーネ、板、添え木的なもの 3900円
- 包帯 156円
- シーネと皮膚の間に入れるクッション材 130円
計 22516円
いつもだと日本の医療点数と比べるところまでしますが、今日は割愛します。再診、再々診の予定が既に入っているので、それらと一緒に考察することにします。
ただ、10割負担でレントゲン撮って処置までしてもらって2万円ちょっとというのは結構リーズナブルなほうなんじゃないかという印象です。日本で大人なら3割負担で7000円弱になるというわけですから、びっくりするような値段ではない気がします。
子どもの骨折まとめ!
今回の学びや反省点について箇条書きにしておきますので、皆さんもちらっと覚えておいていただけたらと思います。
- 高さ50㎝程度のソファから落ちただけでも骨折することはある
- 骨折しても泣かなかったり、遊んでいたり、手も使えたりもする
- 腫れてきたり、触ると嫌がったりするようなら骨折の可能性あり
- レントゲンさえ取れれば町の整形外科でも診断可能
- 子どもの骨折は3週間くらいで治るらしい
- その間ギブスをつけるけど生活に制限は特にないらしい(ギブスは外せないのでお風呂の時はビニールでカバー)
夫と二人で「多分ご飯ばっか食べて、カルシウムとか他の栄養が足りてないから骨が折れるんじゃないか?」と話したりしています。
今後はやっぱりご飯だけじゃなくて他のものも食べさせないとなぁ…とりあえず小魚ふりかけから始めようかなぁ。
早く治りますように!