【マレーシア生活】コロナウィルスで怖いこと
なかなか収束の目途のつかないコロナウィルス・新型肺炎…。日本では方々経済活動が停滞したりとかなりの打撃を受けているように見えます。
そしてマスクをはじめとする日用品の数々が足りないという話を聞き、家族や友達が心配な今日この頃です。
…なんだか他人ごとみたいに話していますが、マレーシアでもコロナウィルスによる脅威は迫っています…。
クアラルンプールの雰囲気
日本に比べるとそこまでクアラルンプールはコロナウィルスの影響は受けていないように見えます。
方々でモスクをはじめとする施設が外国人観光客の入場を制限したりはしていますが、マスクをしている人が普段よりは多いものの、日本の冬景色のようにマスク一色にはなりません。
日用品もマスク自体は流石にコロナウィルスが騒がれてすぐに姿を消しましたが、そもそもトイレットペーパーもマレーシア人は使わないので買い占める人は出てきませんし、普通のティッシュや生理用品、オムツの類も特に困った思いはしていません。
マレーシアのコロナウィルス感染者数が果たして正確なものなのか…という疑問はありますが、どうやら熱帯地域の東南アジアでは寒い地域に比べると猛威を振るっていないようですし、そのお陰もあってか、数は着実に増えてはいるけど…パニックになっているようには見えない。
日本人のように危機意識を長く維持できないんじゃないかなー…とか思ったり。そこはマレーシアの良いところであり、また一方で日本の良いところでもあり…。
病院で一時期、診察を受けに来た人も付き添いの人もお見舞いに来た人も海外渡航歴をチェックして、なおかつ体温チェックをして…と対策をしていたりもしましたが、いつの間にか「中国行った?」という問診だけで通れるようになっていました。
力尽きたか…?
でも観光客は少ない印象です。そう言えば空港もガラガラだったし…まぁこの時期に旅行は積極的に行かない人が多そうですしね。
インターナショナルスクールの対応
以前も子どもたちの通うインターナショナルスクールの対応については書きましたが、さすがにインターナショナルスクールはそんなに楽観的ではないようです。
日本でも学校が休校措置が取られているようですが、やはり学校というのは人口密度の高い空間なのでかなり警戒されているようです。
加えて「インターナショナル」ですから。
マレーシアにあるいろんな国籍が混在しているインターには中国・韓国などのコロナウィルスの患者数の多い国出身の子もいます。(違う人口分布の学校もあります。日本人学校を始め、ドイツ系フランス系など各国に特化したインターもありますし…)
そのため「海外に行った場合、マレーシアに帰国後から14日後、医師の診察を受け問題なければ登校再開してよい」となっています。
我が家も先日ビザランのため、マレーシア国外への脱出を余儀なくされましたし…皆様々な事情でマレーシア国外に出なければいけない場合があるでしょう。そしてその頻度はローカル校に通う子より断然頻度は高いでしょう。
加えてネーネ・チビ助の学校では
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生徒、もしくは生徒と一緒に生活する家族にコロナウィルス感染者が出た場合は速やかに学校に報告すること
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生徒が感染した場合は医師からの許可が出るまで登校停止
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家族が感染した場合には、症状がなくとも生徒は14日間自宅待機し、その後医師の診察で問題なければ登校再開
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感染者が生徒かその家族に出た場合には、事体発覚後2-3日学校全体を停止する
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普通の風邪やインフルエンザの場合にも医師の診察を受け、許可がない限り登校停止
というお達しが出てしまいました…。
どうせ今我が家はシンガポール帰りで自宅待機中ではあるのですが、対策がより厳しくなっている…しかも感染しちゃったら学校全体休校ということで、他の保護者にもかなり迷惑がかかりそう…おお、怖い。
ちょろまかさずにちゃんと自宅待機しているのが吉のようです。(ちょろまかす気は最初からないけど)
とはいえ、日本人はマイノリティであるというハンデ
そもそも差別的な雰囲気が少ないマレーシア。
コロナウィルスが騒がれ始めたころも「学校で兄助たちのお友達の中国人がいじめられたりしないかしら…」と心配しましたが、特にそんなことはなかったようです。(とはいえ中国人本人ではないので実際のところはわかりませんが)
街中でも特別中国人を避けたりするような動きもみられませんでした。
何といってもこの国は中華系マレーシア人が3割を占めていますから。中国人は珍しくない。
そして比較的親日家の人が多い印象もあり、平穏無事に過ごしてきましたが…
先日遊びに来てくれた友人を連れてバトゥ洞窟へ行った際に、帰りがけに後ろから「コロナ、コロナ、チャイナ、チャイナ」と言われました。
これが、噂の!とびっくり。その場は後ろから言われただけなのでそそくさと立ち去り、何事も起きませんでしたが、マレーシアでもコロナによる差別はあるということを実感しました。
そして数週間前のことになりますが、マレーシア国内で日本人の感染者が出たという発表後、一部タクシーが日本人の乗車拒否をするという話も聞かれました。
実際には私はいつも通り問題なくgrabを捕まえることができましたが、その乗ったタクシーで運転手のお兄さんから「君は直ぐ捕まった?君の前の日本人のお客さんは1時間捕まらなくて困っていたらしいよ」という話を聞きびっくりしました。
夫の職場でも今でも「中国、韓国、日本、イタリア、イランの渡航はしないように!」と…あれ?ヨーロッパはいいの?と情報がアップデートしきれてない雰囲気です。
おそらく市中のマレーシア人の意識も同様にアップデートされてないものと考えた方が良さそうです。もはや日本よりも感染者数多数の国は沢山あれど、マレーシアに比べれば日本の感染者数は確かにまだまだ近いですし…偏見の目で見られる可能性は捨てられません。
ここにきて怖いのは「コロナウィルスにかかること」よりも「コロナウィルス感染者だと知られて差別されること」です。
しかも、ここマレーシアにあっては自分ひとりの問題ではありません。おそらくマレーシア、少なくともクアラルンプール中の日本人を対象に偏見の目で見られる可能性が高いです。
そのため、子ども達は基本的に自宅待機…私は必要最低限の買い物に出ていますが、それもできるだけ口を開かず、人の少ない時間を狙って出ています。
ずっと家にこもりきりは辛すぎるので、大きい公園で人の少ない時間なら子どもを連れて行って発散させるか…と週末は計画していますが、その際にも一番大事なのは「日本人に接触しないこと!」
日本人が感染して、他の日本人に感染したなんて知られたら本当に恐ろしい…迫害される!
早く14日間が過ぎますように…。