【マレーシア生活】夫のいないマレーシア生活
先日本帰国したわけですが、その最たる理由が「先に日本に帰ってしまった夫がいつ帰ってこれるかわからない」ためでした。そもそもが彼の海外修行が一番の理由で、ついでに私と子どもが便乗した(いや、子どもは巻き込まれただけかも)だけだったので、夫が帰ってこれなきゃマレーシアに居なければいけない理由もなかったのです。
楽しかったから居たい気持ちも多少あったけど。
母子家庭、海外生活、Lockdown真っ只中…一見不安な要素満載の生活のリアルをお伝えしたいと思います。
- 海外Lockdown中の母子家庭の不安
- 懸念事項1:健康面に関して…日本に帰れない状況があることに気が付く
- 懸念事項2:逮捕、禁錮に関して…マレー語わかんないじゃん
- でも悪いことばかりでもない
- 期間限定だからこそ楽しめたのかもね
海外Lockdown中の母子家庭の不安
まずはマイナス面から。
不便な部分や不安を感じた部分について。
- 1人で育児をしないといけない(Lockdown中なので本当に朝から晩まで一人で!)
- 1人で家事をしないといけない(少しは子どもたちに手伝わせるけど…)
- 大人と話せない(Skypeとかはできるけど…)
- 絶対に体調を崩せないというプレッシャー※
- 子ども達の健康も維持しなければいけないというプレッシャー※
- 絶対につかまってはいけないというプレッシャー(買い物しか出歩かないけど不安)※
- 情報収取もきっちり一人でしなければいけない(日本でマレーシアの情報収集をするのはマレーシアに居る時ほど楽ではない)
- いざとなったら帰国準備を一人でしないといけない
- いざとなったら一人で子ども三人連れて帰国しないといけない
以上の中で一番不安だったのが体調面と逮捕への恐怖です。
懸念事項1:健康面に関して…日本に帰れない状況があることに気が付く
何だかんだ言って日々の生活には不安はありませんでしたし(概ね今までも一人で子ども3人見ている時間は長かったし、家事も)、一緒にいないとは言えネットなどですぐに連絡はつながる状態(平日日中は夫は仕事をしているけど)なので「長期出張みたいなもの」と思えば、そして「日本ではこれに仕事もあったじゃない」と思えば、大したことではないと思えました。
しかし、ここはマレーシア。COVID-19旋風真っただ中。
もし仮に私が、子どもの内だれか感染してしまったら…このパーティは全滅です。
全滅というのは、なにも家族全員感染する、という意味ではありません(全員感染するかもしれないけど)。
誰かが入院したら、誰が付き添うのか、誰が他のメンバー(子ども)の面倒をみるのか、ということです。
親親戚はいない。仲のいい友達いるけど、無症状なだけで感染しているリスクが高い子どもの面倒をお願いするわけにはいきません。。完全看護で、感染者が子どもなら「入院治療頑張って」と可哀そうだけど病院にお任せして、家で他二人を見ていくでしょうが、もし以前のチビ助の入院の時のように親の同伴が必須だったら…許されるなら誰が感染しても家族全員で付き添い入院。できなかったら本当に最悪…。
そしてもし私が感染してしまったら、本当に最悪。子どもたちの付き添い入院(?)が仮に許されても、到底面倒見れない。
そしてこの状態になってしまってもLockdown中は夫も親も誰も私たちを助けに来れない。そしてもしかしたら、私たちも助けを求めに日本に帰れない…?飛行機に乗れない??
その考えが浮かぶまでは「もし日本が入国拒否を始めても、日本国籍を持つ日本人まで追い返すことはしないでしょう。大丈夫」と思っていましたが、
発症してしまったら治るまで「飛行機に乗れない」のではないかと…その可能性は十分にある。。
※一応治療中にビザが切れたら、それは「仕方ない」とブラックリスト行きは免除してもらえるみたいです。治療後は速やかに帰国しないといけないでしょうけど。
懸念事項2:逮捕、禁錮に関して…マレー語わかんないじゃん
懸念事項のその2は逮捕されるかもしれないということ。
MCO当初は日に日に厳しくなるマレーシアの活動制限令…取り締まりで捕まってしまった人がそれなりにいるらしいという、その中に日本人も何人かいるらしいというのは私に非常に恐怖を与えました。
ひょっとすると感染するかも、という恐怖よりもそちらの方が怖かったかもしれません。
というのも、マレーシアの首都クアラルンプールには実に多国籍の人が住んでいるので、概ね英語が通じます。でも概ねです。
マレー語しか話せない人も住んでいるのです。
警察官は、しかもここ首都クアラルンプールの警察官であれば英語も必要な場面は多いでしょうから、きっと話せると信じていますが、でも英語の堪能ではない警察官だっているかもしれません。
だって現に日本の首都東京にだって英語の離せない日本人はたくさんいるじゃないですか!今時分の50代・60代だって義務教育課程で英語を多少なりとも勉強してきたはずなのに!
そういう私だって、ここ最近の必死の努力がなければ「ほぼ英語の話せない助産師」として病院で勤務して、外国人患者さんたちと大いにオロオロしていた身です。
英語の話せないマレーシア人がいたっておかしくない。し、いるでしょう。
が、うっかりよくわからない感じに捕まって、弁明もできないでは困るわけですよ!よくわからないまま留置所とか入れられたりしたら困るわけですよ!
私も困るけど、家に残してきた子どもたちが大いに困る…困る!
でも悪いことばかりでもない
夫がいなくて不安はありましたが、でも悪いことばかりではなかったし、メリットもあると思ったからこそ残ったのでした。
- 人数が減ることで変数が減る。生活リズムが作りやすい
- 隙間時間を自分のことに注げる
- 食事が多少適当でも気にならない
- ちょっと日本人に戻れる(気を張るから)
- 高いものを遠慮なくおねだりができる
こういっちゃ悪いけど、やはり子どもたちに比べると気を遣う相手ではあるので、いると多少なりとも気を遣う部分はあります。
いないと気楽といえば気楽です。
子ども達がいるので100%自分の希望通りには決してならないけど、でも人が一人減った分融通がききやすくなったのも事実でした。
二人でいれば、二人でおしゃべりしたり、LEGOをしたり何かしらあったわけです。
それが一人では過ごせない時間だからいいのですけど。
まぁでもせっかく一人の時間もあるので堪能せねばと。
1人ですることとては
- 読書
- プログラミングの勉強
- お菓子作り
- ペディキュア
- 筋トレ
- スキンケア・ヘアケア
- ブログ更新
特に一緒にいるとスキンケアやらヘアケアは相手の目が気になってしまうのでいないのは幸いでした。
逆に筋トレはお尻が上がってきた成果などを見せる相手がいなくてちょっと寂しい気持ちに…。子どもに見せても彼らは成人女性の体をほぼ母しか知らないので何を見せても「ふーん」というだけ。微々たる変化など知る由もありません。
そして、母子だけで日本語の通じない海外に取り残されるというのは、やはりなかなかの苦労を掛けられているわけですし(まあ自分で選択したことではあるけど)、夫は日本でマレーシアに居たときよりたっぷり稼いでくれているので、いつもはそうそうおねだりすることはないのですが、してもいいかなという気分になります。
新しいノートパソコンとしてキーボード付きのi Padを購入してもらうつもりです。
今使っているのは4年前くらいに購入したもので、メモリーもだいぶいっぱいでPCに疎い私はうまく整理もできず使いにくくなってしまったものだと思っていたのです。
マレーシアに来るために退職もしてしまい、はっきりとした自分の収入というのがなくなってしまい、何だか新しいものを買いずらいなあと思っていたのでこの機会に!買って買ってー!
期間限定だからこそ楽しめたのかもね
実際には大きなトラブルはなく、でも中規模なトラブルには見舞われながらも、何とか無事に日本に帰ってくることができました。
夫の遠隔サポートとご近所のママ友たちの手厚い心身両面でのサポートと子ども達もそれなりには指示を聞いて頑張ってくれたおかげです。
これをもしあと1年続けるとなっていたらやっぱり健康面など色々な点で不安だったでしょうし、マレーシアに来て早々の出来事だったら一人で残る選択すらできていなかっただろうなと思います。
1年には満たなくとも半年以上はマレーシアで生活して、ここでの生活が肌に合って、それなりに子ども達も生活に順応して、そして最強で素敵なママ友が近所にいてくれるという安心感という下地があってできた母子家庭@マレーシアでした。